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ソーシャルイノベーションの背景を知り、メリットに繋げましょう。

社会問題を効率的に解決し新しい価値を生み出すのがソーシャルイノベーションです。積極的に取り組むことで社会貢献や利益獲得ができるだけでなく、企業の長期的なイメージアップにも繋がるメリットがあります。

ソーシャルイノベーションとは

ソーシャルイノベーションとは、社会的な問題を解決するにための革新的なサービスや技術を生み出すことを指します。これまでにあったものの模倣は、イノベーションではありません。誰もが思いつかなかったまったく新しい取り組みによって、効率的かつ効果的に問題解決ができる新しい価値を生み出すことが、ソーシャルイノベーションと呼ばれるのです。

 

つまりソーシャルビジネスには、このイノベーションを起こすことが求められます。
そして、ソーシャルイノベーションを起こすことができれば、自社の利益確保と社会問題の解決双方を同時に達成することになるでしょう。
社会起業家には、このソーシャルイノベーションを起こすためのアイデアと、達成するまで継続する根気強さが求められると言えます。

 

 

求められる時代に

求められるソーシャルイノベーション
情報化による社会の複雑化は加速し、社会問題の数は増えていくだけでなく、解決がより難しいものも増えてきています。既存の概念や方法で取り組んでもなかなか解決に至らないことも増えてきたことから、ソーシャルイノベーションがより求められる時代になったと言えます。
また、2015年に国連で採択されたSDGsも、ソーシャルイノベーションが注目されるようになった大きな要因です。SDGsで掲げられた17の目標を達成するためにも、各界でソーシャルイノベーションが求められています。

 

 

ソーシャルイノベーションに必要なこと

まずは自社の状況や能力を正確に把握することが大事です。いくら壮大な夢を持っていたとしても、人材や資金が不足していては取り組みそのものができないので、まずはそれらの問題を解決する方が先になります。

 

そして、現代のソーシャルビジネス界においては常識となりつつありますが、自分だけの力でなんとかしよう、という考えを一旦捨てることも大事です。同じ問題解決に向かって動いている地域社会の人や外部組織との協力によって、自社だけでは生み出せない大きな力を得ることができます。お互いの足りない部分を相互補完しあうことで、自社だけではできない取り組みを可能にする。

 

こういった柔軟な姿勢が、ソーシャルイノベーションを起こすには必要となるでしょう。

 

取り組むメリット

取り組むメリット
ソーシャルイノベーションに取り組むことで社会貢献できるというのは、もちろん大きなメリットです。しかし、企業活動を続ける上で利益を上げることができなければ、その後につなげることができません。これは社会的企業と一般企業に共通して言えることです。

 

企業がソーシャルイノベーションに取り組むことで、その企業自体のイメージアップにつなげることができます。社会問題の解決に取り組む姿勢は、多くの顧客や社会全般から好感を得られるはずです。これは、長い目で見たときに企業にとっての大きな利益となるでしょう。また、ソーシャルビジネスによって競合他社との差別化を図ることも可能です。

 

まとめ

今後もソーシャルビジネス及びイノベーションが求められていく流れは加速していくでしょう。これまで以上に、企業や組織間のジャンルや分野の垣根を超えた、横のつながりを強めていくことで、多くのソーシャルイノベーションを起こしていくことが大事です。

 

ソーシャルビジネスとそれに携わる社会起業家という概念は、日本ではまだまだ定着しているとは言えません。しかし、これから多くのイノベーションが巻き起こり、それに心動かされる人が増えれば、携わる人も増えるという相乗効果が生まれるはずです。ソーシャルイノベーションという概念は、企業の在り方そのものにも影響を与えているのかもしれません。